こんにちは。スタッフのチダです。
前回は、頭痛の大まかな概要について書きました。
今回は、それぞれの頭痛の概要についてです。
緊張型頭痛
【病態】
頭部、頸部筋の持続的な筋収縮によっておこる。姿勢の悪さや精神的要因
(疲れやトレス)なども含まれます。
【症状】
非拍動性(ズキズキするような痛みではない)、重くしめつけられるような痛み、頭重感、肩こりを伴うことが多く、悪心・めまい感を伴うことが多い。
【治療方針】
筋の緊張をゆるめ、局所の循環を促し、頭痛の改善を図る
片頭痛
【病態】
頭蓋外血管(眼窩上動脈、後頭動脈、浅側頭動脈)の血管拡張により頭痛が生じる。
若い女性に多く、40%は遺伝との関連がある。
【症状】
拍動性(ズキズキする痛み)、くり返し起こる慢性の頭痛、片側性、疲労・ストレスで誘発、悪心・嘔吐、肩こりなどの随伴症状を伴う。
閃輝暗点(せんきあんてん=目の前が暗くなりチカチカする)などの前駆症状がみられることがある。
※片頭痛は、血管拡張により起こるため運動、入浴、チョコレートなどの血管拡張物質を摂取することにより症状が悪化することがあるので注意が必要です。
【治療方針】
自律神経系などの調節し、血管運動を安定させ、頭痛の改善・予防を図る。
群発頭痛
【病態】
20~30代の男性に多い。メカニズムは不明だが、頭部の血管拡張により起こるとされている。
【症状】
激しい眼窩痛(眼をキリで刺されるような痛み)、その痛みの間は、結膜充血、流涙、鼻閉、鼻汁などがおこる。
【治療方針】
片頭痛と同じ。
後頭神経痛
【病態】
大後頭神経(後頭部)、小後頭神経(側頭部)、大耳介神経(耳の下から顎にかけて)の領域で起こる頭痛。
【症状】
たまに起こる、発作的で強い痛み、一側から後頭部半側にかけて痛みが放散
ときに、灼熱痛、電撃様痛を伴うこともある。
【治療方針】
片頭痛と同じ。
以上が、それぞれの頭痛の概要となります。
次回は、東洋医学的に考える頭痛について書きたいと思います。