こんにちは。スタッフのチダです。
今回から3回に分けて顔面神経麻痺について書きたいと思います。
【定義】
第7脳神経(顔面神経=顔の筋肉を支配)の走行途中に何らかの原因により麻痺が生じた状態をいいます。
【分類】
中枢性と末梢性(ベル麻痺、ハント症候群)に分けられる。
中枢性=ひたいのしわ寄せが可能。顔の筋肉を動かすことが多少できるため、症状が軽くみられることがありますが、脳に何らかの疾患が存在することがあります。
末梢性=ひたいのしわ寄せが不可能。神経の中継地点が末梢側にあるため『顔の筋肉を動かせ』という指令が伝わらないため、ひたいのしわ寄せが不能となります。
【病態(鍼灸施術適応)】
顔面神経麻痺の中でも末梢性のものが鍼灸施術適応となります。
顔面神経麻痺(末梢性) ・ベル麻痺 80%を占める。
・ハント症候群 20%を占める。(帯状疱疹ウイルスが外耳道から侵入することにより起こり、耳の疼痛、発赤が現れる。)
※中枢性の顔面麻痺に関しては鍼灸施術不適応となります。
以上が、顔面神経麻痺のおおまかな概要になります。
次回は、末梢性の顔面神経麻痺の詳細について書きたいと思います。