【それぞれの顔面神経麻痺の概要】
ベル麻痺
病態
神経に対する血行不全により起こり、神経管内にむくみを生じ、圧迫することにより起こる。
顔面神経(第7脳神経)には、感覚性(味覚)、運動性(表情筋を支配)、副交感性(唾液、涙の分泌)などの作用がありますが、麻痺によってこれらの作用が障害されることがあります。
症状
額のしわ寄せが不能となる。
目を閉じることができない。
無理に目を閉じようとするため、眼球が上の方に勢いよく回転する。(ベル現象)
麻痺を起こしている側の口角が垂れ下がり、ほうれい線が消失する。
麻痺を起こしている側の舌の前2/3の味覚障害、聴覚過敏、唾液や涙の分泌低下。
口笛を吹くことができない。
治療方針
血流を改善し神経の働きを回復させ、顔の筋肉の萎縮を防ぐことを目的とした施術を行う。
次回は、東洋医学的に考える顔面神経麻痺の病態について書きたいと思います。