こんにちは。スタッフのチダです。
今回は、特発性三叉神経痛と非定型顔面痛の概要について書きたいと思います。
特発性三叉神経痛
【病態】
顔面の細かな血管が三叉神経を圧迫することにより三叉神経領域に痛みが出現するものをいう。
神経を圧迫する理由としては、血管が異常な走行をしていたり、動脈硬化性の病変になることによって圧迫することが明らかになっている。
【症状】
・針で刺さされるような痛み、電撃様痛、灼熱痛
・数秒から数分間続く発作性で間歇的な痛み(たまに急に痛くなる)
・顔に触れたり、会話、食事、歯磨きで痛みが誘発される。
【所見】
・ここを触ると痛い!というポイントがある
・痛み以外の所見(感覚がない)などはみられない
【治療方針】
鎮痛を目的に行います。しかし根本治療とならずにしばしば再発することが多いため、対症療法にとどまる。
非定型顔面痛
【病態】
原因が明らかではなく、顔面片側または両側の血管、自律神経異常により痛みが出現するものをいう。
【症状】
・三叉神経の領域とは関係なく、広く漠然と出現する痛み
・顔の奥の方で痛む、うずくような痛み(特発性三叉神経痛より痛みの時間が長い)
・顔面紅潮、涙、鼻水などの自律神経症状
【所見】
知覚異常は伴わない
【治療方針】
血流循環、自律神経の異常を改善することを目的に行う。
次回は、東洋医学的に考える顔面痛について書きたいと思います。